
病理学分野
丹田 智恵子 技術専門職員
インタビュー

これまでのご経歴と、現在の職務内容についてお聞かせください。
臨床検査技師の免許取得後、仙台市内の病院の検査部に勤務し、1992年より新潟大学 脳研究所 病理学分野で病理標本作製業務にあたっております。

技術職員として働くことを決めたきっかけと、脳研究所で勤務することになった経緯についてお聞かせください。
新潟市に転入して臨床検査技師の資格を活かせる仕事を探していた所、脳研究所の病理学分野での求人があり、応募致しました。
脳研究所の研究環境の魅力は何でしょうか。
日本で最大の数を誇るブレインバンクを有する研究所であり、その資源を様々な共同研究が行われております。

この仕事ならではの面白さややりがいはどんなところですか。また、どのような大変さがありますか。
診断業務が患者様の治療方針の決定に役立った時、技術的に難しい染色や標本作製が先生方の研究の助けになった時にやりがいを感じます。
大変なことは、病理検体は番号で管理するので、取違いが起きてしまうと生命に関わるようなことにつながってしまいます。そこで何回もチェックを行い、細心の注意を払っております。
また、病理はホルマリンを初め、様々な薬品を使用する業務でもあります。その薬品への暴露を防ぐための法律は日々厳しくなってきています。時代に合わせて管理することも苦労している所です。

仕事をする上で心がけていることやモットーなどはありますか。
先生方が正確に速やかに診断出来ますよう、それに最も適した病理標本作製をしたいと思っております。
またその診断を待っておられる患者様やご家族がいらっしゃる事を常に意識して作製するようにしております。

終業後や休日はどのようにお過ごしでしょうか。趣味やリフレッシュ方法がありましたらご教示ください。
30年の間には勤務しながら、子育てに追われていた時期もありましたが、現在は子供も独り立ちしました。日常の緊張した細やかな業務から離れ、趣味のフラダンスでゆったりとした気持ちになることで気分転換をはかっております。

今後の目標についてお聞かせください。新たに学んでみたいことや、挑戦してみたいことはありますか。
さらに病理の技師として専門的な知識、技術を習得するために真摯な姿で臨みたいと思います。
また、長年勤務させて頂いた間に先生方をはじめとする多く方々に様々な事を教えて頂きました。それら経験した事、技術を出来る限り出来る限り後進の方々に伝えたいと思います。

脳研究所で研究したいと考えている方、脳研への大学院進学を検討中の方へのメッセージをお願いいたします。
私が長年勤務して来れたのは、教室内で暖かく見守って下さった先生方をはじめとする周りの皆様のお陰と思っております。
技術職員になったことで、病院勤務の臨床検査技師時代には経験することの無かった検査業務以外の様々な業務を担当させて頂く機会を頂けました。このことは人生における大切な宝物となっております。
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