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新潟大学脳研究所長
小野寺 理

「脳の病気の克服を目指す研究者集団として」

 新潟大学脳研究所は、中田瑞穂先生らのご尽力により設立された「新潟大学脳研究室」から始まり、1967年に開設され、50年を過ぎました。当研究所の特色は、開所から臨床に携わる教室(脳神経外科・脳神経内科・病理)を持つことです。このことからも明白なように、私達の関心は、"ヒトの脳"とその"疾病"です。ヒトの脳に関心をもち、その異常の克服を願い、多くの研究者が集っている全国唯一の組織です。手法にはこだわらず、臨床、病理、画像、遺伝子、モデル生物、生化学、生理学など、様々な手法を用い多角的に取り組んでいます。本研究所は、これらのどの分野でも相談できるエキスパートが揃っています。

 また、尊い志の元にご提供頂いた多くの脳組織を保管しており、国際的にも屈指のこの脳組織によって、今まで数多くのヒトの脳の病気が解明されてきました。これらの脳組織は何物にも代えられない"世界の財産"です。この面で、本研究所は多くの患者さんやそのご家族、また関わった医療関係者の尊い志によって支えられてきた研究所といえます。このような地域に根ざした、かつ、国際的な研究所であることを、所員一同誇りに思い、皆様の想いを無駄にしないよう日夜研鑽しています。

 今後も所員一丸となり、一日も早く脳の病気を克服できるよう、全力で取り組んで参ります。引き続きご支援、ご理解をお願い申し上げます。

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