メンバー

教授
柿田 明美
KAKITA Akiyoshi
准教授
清水 宏
SHIMIZU Hiroshi
助教
中原 亜紗
NAKAHARA Asa
特任助教
濱﨑 英臣
HAMASAKI Hideomi
特任助教
井上 穣
INOUE Yutaka

研究概要

私たちのラボは、チームとして、神経・精神疾患の剖検例を対象とした臨床病理、および脳腫瘍やてんかん原性脳病巣等の手術・生検例を対象とした外科病理を行なっており、また脳神経疾患の病態形成機序を明らかにする研究を進めています。

ミッション

信頼性の高い臨床病理診断と知見を提供し、また医学・医療分野としての神経病理学を推進する

ヴィジョン

  • 私たちは、教育研究機関の病理学教室として、神経系を専門とした臨床病理診断と研究を進めます
  • 私たちは、包括的あるいは革新的方法論を積極的に取り入れ、患者や社会のニーズに叶う、また学術動向にみあう、ラボとしての経験知を構築します
  • 私たちは、ラボ独自の研究や他施設との共同研究を通して、脳神経に関する医学や実践的医療の推進に努めます
  • 私たちは、神経病理学の診断と研究を担うリーダーの育成に努めます

多系統萎縮症 (Multiple system atrophy) はα-シヌクレインの蓄積によりオリーブ・橋・小脳系、黒質線条体系、自律神経系に蛋白が変性し、小脳性運動失調やパーキンソニズム、自律神経症状を呈する疾患です。臨床的に症状の左右差のあることは稀ではありませんが、剖検時には各系統の変性は高度に進行していることが多く、α-シヌクレインの蓄積や変性の進展様式を同定することは困難でした。今回、当教室の剖検例においてオリーブ・橋・小脳系の変性に左右差を認め、小脳入力系を逆行性に進展したと考えられる高齢発症MSA例を報告しました。Ozawa M, Saito R, Kakita A.. J Neurol Neurosurg Psychiatry 2024;95:590-592.
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