医歯学総合研究科 生体機能調節医学専攻 博士課程

古寺 一樹


1日のスケジュール

インタビュー

現在,脳研究所でどのような研究を行っていますか?

「パーキンソン病」と「自閉症」をキーワードにして研究に取り組んでいます。パーキンソン病では、その病態に関わるかもしれない機能のよく分かっていない遺伝子の解析を行っていて、分子生物学的な基本となる実験を何度も地道に積み重ねています。自閉症については、ゼブラフィッシュの持つ特性を活用してその機序にせまれないか模索しています。

どうして脳研究所の研究者になろうと思ったのですか?

初めて脳研究所に足を踏み入れたのは実は新潟大学の医学部生時代で、基礎配属のカリキュラムでした。その2か月間がとても充実していて、当時私を担当してくださった博士課程の大学院生の方は今も憧れの存在です。卒後小児科医となり小児疾患の中でも神経系を勉強していこうと心を決めた矢先、脳研究所で研究に携わるチャンスをいただき、今に至ります。

ご覧の方にメッセージをお願いします。

脳研究所の様々な部門にはそれぞれ特色がありますが、いろいろな研究に触れるにつれ、脳研究所は脳機能や神経疾患ばかりを扱っているかというとそうではないと感じ始めました。入口は神経でも、神経を介して生命現象の根幹を探る、と私が言っても壮大すぎて力不足ですが、研究テーマは神経の領域を超えていくものもあります。研究生活を送っていると、実験などうまくいかないことも多いですが、誰も知らないことを自分が明らかにしようとしている、という研究の本質を感じながら、代えがたい日々を送っています。

Interview・・・2021年10月時の所属とインタビュー内容を掲載しています
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