医歯学総合研究科 分子細胞医学専攻 博士課程

ジャナ アルフィ ラウダチル


1日のスケジュール

インタビュー

脳研究所で研究をしようと思った理由についてお聞かせください。

 私は神経変性疾患に関心がありますが、幸運なことに夫が新潟大学大学院の博士課程に入学しました。夫から、新潟大学脳研究所は神経科学では日本でトップクラスの研究機関として有名だと聞いていました。更に脳研究所の博士課程に在籍している夫の先輩からも、その優れた研究環境について聞きましたので、脳研究所の一員になりたいという意欲が高まりました。


現在取り組んでいる研究内容についてお聞かせください。

 私たちの研究室では神経変性疾患に主眼を置き、臨床および分子遺伝学的研究を行っています。現在私は、タウオパチーを中心とした研究に取り組んでいます。タウオパチーは臨床的、形態学的、生化学的多様性で知られる疾患群です。これらの疾患は、タウタンパク質が一対のらせん状フィラメント(PHF)や神経原線維変化(NFT)に凝集することで特徴づけられます。私は、バイオセンサー細胞を用い、様々なタウオパチーが示すタウ播種能について掘り下げる研究をしています。具体的にはプロテオミクス的アプローチを用い、タウオパチーごと、および脳の部位ごとに比較しています。


脳の研究をしようと思ったきっかけがありましたらお聞かせください。

 脳は私たちの身体の基軸であると考えます。その機能を理解することは果てしない旅です。従って、脳に関する何か新しい発見をすることは私にとって大きな挑戦であり、それに取り組んでいくことにワクワクしています。


脳研究所で研究することの魅力は何でしょうか。

 私はあまり研究経験がなく、博士課程に進学する前は不安でいっぱいでしたが、教授をはじめ研究室の皆さん全員が親切にサポートしてくれます。丁寧に、かつ辛抱強く指導してくださいます。どんな議論にもとてもオープンですし、こういったことが私の脳研での研究生活に役立っています。


今後新たに学んでみたいことや、挑戦してみたいことはありますか。

 研究生活においてはうまくいかないこともあります。でも脳研究所の研究環境のおかげで私は切り抜けられています。サポート体制が整っている脳研のような研究環境を、母国インドネシアでも取り入れたいと思っています。


終業後や休日はどのようにお過ごしでしょうか。おすすめのリフレッシュ方法がありましたらご教示ください。

 夫と息子の3人暮らしですので、家に帰って息子と遊ぶことが楽しみです。アパートの近くにお出かけスポットがたくさんあるので嬉しく思います。週末は公園や川べりや海辺に行ったり、新潟市水族館マリンピア日本海に行ったりすることもあります。


脳研究所への大学院進学を検討している方へメッセージをお願いします。

 今こそ脳研究所の一員になる時です。ためらわず出願してください。ぜひ掴むべき貴重なチャンスです。刺激的かつ生産的な雰囲気の中で貴重な研究の経験を積むことができます。ここでは基礎研究だけでなく臨床研究に携わることもできます。


Interview・・・2023年9月時の所属とインタビュー内容を掲載しています
このページの先頭へ戻る