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The X Lords of the Matsui Lab

鎌倉殿の13人を見ています。私達も未知の病態を切り開こうとするときは、挙兵するのと似たような気持ちを抱きます。ドラマを見ていると頼朝の挙兵時は想像以上に少ない人数ですが、徐々に味方が増えていくのでしょう。私達の研究室も難病やあるいは研究そのものの現状を打破したいという強い思いを持った同士が増えていけばと思います。

 

2022年02月05日

ベナン

ベナンという国がどこにあるか知っていますか?4月から大学のスイングバイの制度でベナン出身の方が助教に着任します。ナルトが好きで日本語を勉強したそうで、日本語とても上手です。好きこそものの上手なれですね。

2022年02月17日

勝者も敗者も

高木美帆選手がたくさんメダルを取ってその最後が金メダルだなんて漫画のサクセスストーリーようですね。15歳のときの最下位のときもテレビで見てました。短距離も中距離も早いなんてちょっとにわかには理解できないのですがすごいですね。カーリングの予選通過も4年前の再現でこちらもドラマのようです。フィギュアと複合はややこしいので今回は触れません。

私は頑張れば必ず報われる!というのはあまり好きではないです。世の中には頑張っても報われなかった人がいっぱいいると思います。だけど人はなにか達成したいことがあれば頑張る、という選択肢しかないのです。メダリストの方々が見せてくれるものは、頑張ればドラマが起きるかもしれないという希望です。そして敗退した選手が見せてくれるものは、つらいときにどう振る舞うかそしてその後どうするか、だと思います。

2022年02月18日

オリンピックが始まりました

冬季オリンピックが始まりました。選手の長い間の地道な努力とは対照的に、フィールドは一瞬のうちに緊迫と喜怒哀楽を迎えます。結果がすべてだと思い努力した場合にのみ、逆説的に経過が意味のあるものになります。私達が一度きりの人生、この研究にかける気持ちはオリンピックの選手と似たものだと思っています。

2022年02月06日

ガミラス

ウクライナが大変なことになっています。生きること、あるいは繁栄することなどを利得とすると、例えばすごく利他精神のある思いやりがある方が多い集団に、突如わがままで攻撃的なキャラクターが出現すると、そのキャラクターは利得を得てしまいます。協力関係をあまねくひろげ、長く続けるということはどうも難しいようです。一方でアメリカとロシアが仲が悪いとします(本当のところは知りません)。そこに宇宙から強大な敵、仮にここではデスラー総統としましょう、が来襲すると、必然アメリカとロシアは強力にタッグを組むでしょう。もちろんデスラー総統は仮の話です。

私達はでもそもそもそのような強大な敵を抱えていると思うのです。今回のコロナがどうなるかわかりませんが仮に初回の株がもっと毒性も感染力も高ければどうなっていたでしょう。コロナがなくても難病はたくさんありますし、まだまだ貧困もあります。理解され難い障害もいっぱいあります。世界でそのような共通の課題に立ち向かうことで一致団結することはできないのでしょうか。

2022年02月25日

精力善用 自他共栄

私の母校の灘中学と灘高校の校是は「精力善用 自他共栄」です。嘉納治五郎先生が創始した講道館柔道の指針と同じですが、嘉納治五郎先生は灘の設立に御尽力されたお一人と伺っています。私は在学時は校歌をうたうときにのみこの言葉を意識していました。今頃、その校是を強く意識するようになりました。遅いですね。でも教育というのはその時に成果が出ると考えるのではなく、いつ芽が出るかわからない種をまくようなものなのですね。

2022年02月26日

寒さがしみます

また寒いです。寒いのはいいとして道路が凍結するのは徒歩でも車でも危ないので好きではないです。でもいい点もあります。私は大阪出身なので、どうしても新潟の方々はおとなしいと言うか、距離を取られている気がするのですが、大雪で困っているときは色んな人が自発的に助けてくれます。今年は新潟市中心部は大雪はなかったですけどね。人の親切は身にしみます。

2022年02月07日

こえ

クラウドファンディングですがすでにたくさんの御支援を頂いており、大変有り難うございます。研究費ももちろん大事ですし成立しましたらパーキンソン病の病態解明のために大変有意義に使いたいと思っています。それとともに新潟大学の小さな研究室でこのような取り組みが行われていること、あるいは難病の研究を進めるのにあたって研究費を獲得するのに一部あるいはそこそこの研究者はとても四苦八苦しているということ、それがなるべく広く皆様に伝わればと思います。

ところで研究費はほぼ政策で大枠が決まります。国が推進している研究、今であればiPSとかAIとかでしょうか(不正確ならすいません)、それには手厚くなり、合計が決まっている以上、それ以外は削減されます。その後に誰に配分するかは大抵の場合はベテランの先生が一生懸命考えて決めます。高いもので採択率25%前後、普通は10%切るものが多いです。私達の研究室をこれまで支えてきたPrimeという研究助成は採択率5~8%です。政治家の皆様、官僚の皆様、審査員の皆様、皆様がほとんどの場合一生懸命考えた結果だと思います。それでもこの仕組みがうまくいっていないことも昨今の日本の科学の凋落を見ればまた明白です。クラウドファンディングのページをご覧いただいた皆様には、どうぞ皆様が大事だと思う研究や事業を推進するにはどういう政策がいいのか、どういう方を選ぶべきなのか、時々考えてみてください。パーキンソン病も重要ですし、他にも重要な病気や障害はあります。それに対して研究を推進する、あるいはある取り組みを実施する、そういったことを望むという声を小さくていいのであげてください。特に苦しんでいる方、生きづらさを抱えている方、そのお気持ちをどうぞどなたかに届けてください。そしてたくさんの方が罹患する病気も、まれな難病も、様々な障害も、小児もご高齢の方も、はりあげた声も小さくささやくしかなかった声も、そして声にならない想いも、、、誰かがすくえるようなそんな世の中に、と思います。

 

2022年02月21日

見過ごすことのできない誤解

私は一介の研究者ですのであまり政治的なことや社会的なことを触れたくはありません。しかしあまりにも看過できないので少しだけ説明します。

私達は歳を取るといろいろな病気になりますが、それは症状が出たときに始まるわけではなく、ずっと前から少しずつ無症状で進行しています。このような徐々に進行する臓器の機能低下、例えばパーキンソン病、アルツハイマー病、骨粗鬆症、サルコペニア、加齢性心不全、などですが、それらと老化を区別することは現状では困難です。つまりみなさんの誰でもが長生きすればパーキンソン病を始めとした病気になるかもしれません。

パーキンソン病は昔から真面目な性格の方が多いと言われており、実際に臨床をされている医師や看護師さんは大いに賛成されると思います。無症状の段階の何かしらの未病状態が性格に影響しているのか、あるいは真面目であることが危険因子なのか、はわかっていません。とにかくそういうわけですので多くの患者さんが診察や検査あるいは問診に非常に協力的です。医師や看護師にとってそれはとってもありがたいことで、私はとてもよい思い出をたくさん持っています。

プーチンが戦争を起こしたことで、プーチンの精神状態や持病について様々な憶測や発言が多くなっています。彼もまた人間ですのでパーキンソン病に罹患していてもなんの不思議もありません。そのことと関連付けて、パーキンソン病の方が悪いことをするかもしれないという誤解を招く短絡的な発言を私は決して看過することができません。プーチンが悪い、プーチンが病気である、そこからその病気は悪い、という理屈は完全に間違っています。私が卓球が好きである、私が研究者である、だから研究者は卓球が好きである、という理屈と同じです。なぜ正しい知識もないのにそういったことを安易におおやけにできるのか理解に苦しみます。

ただでさえも病気になると周囲に理解されず苦しい思いをします。その当事者の方やご家族の方を不快にさせるだけのこの考えは間違っていると、医学研究者・医師そしてパーキンソン病の専門家として断言します。患者さんやご家族のみなさんが負い目に思うことは何一つない、そして我々の誰もがなるかもしれない、そういう病気なのです。

2022年03月05日

それでも地球は動く

私は人に評価をくだされることがあまり好きではありません。なんだかんだと脳研究所の教授になっていますので、時にはいい評価をいただいたこともあります。それでもこれまで全体としては厳しいと言うだけならまだしも、人物への好き嫌いに近い評価や、村的な評価もあってスッキリとは納得はしていません。そもそも適正に人や研究テーマを評価することは不可能なのですが、それでも好き嫌いや利害関係のあまりなさそうな先生方を十分数集めて評価を下すことで、主観を現実世界における妥協的な客観程度にすることができます。

そもそも評価対象に主観が限りなく排除されていると不公平感は少なくなります。受験勉強でも、作者の気持ちを記述式で問う国語よりも、論理的思考で正解を導く数学のほうが、遥かに好きです。空手は大変に優れた武道だと思いますが、スポーツとしては陸上競技のほうが公平です。とはいえ数学のテストや陸上競技が例外で、世の中はもっとfuzzyなもので溢れています。それ自体は逆に多様な個性にもつながるのでそれでいいのです。

科研費の審査などは人数もある程度多いのですが、それでも審査するのが研究者であることも有り審査労力との兼ね合いで制度が決まります。そのためやむを得ないですが、好き嫌いは影響します。論文の審査は通常人数は2人前後ですので、公平とは程遠いです。もちろんeditorがその前に実は審査しているとも言えるのですが、まあ大差ないです。当然人種差別なども影響するでしょう。学内のような小さな組織でもやはり同様で、嫌いな人に高評価を与えることのできる人はおそらく少ないでしょう。そういう意味では科研費やAMEDは色々あるとはいえ、まだいいのかもしれません。

今回わざわざこのようなことを書いたのは、直近で私がなにか評価を下されたからではないです。そうではなく悔しい思いをした + 今後もするであろう、ラボの皆さんへのメッセージです。悔しければ結果で見返すしかないのです。もし皆さんの結果がgrantにすぐにはつながらず、あるいは大きな論文にrejectされたとしても、ノーベル賞を取るか治療に結びつくか教科書に載れば、rejectされるのは低評価を下した側です。私達は何も失っていませんが、

「捲土重来、未だ知る可からず」


E pur si muove

I don't really like people giving me evaluations. I am a professor at the Brain Research Institute, and I have sometimes received good evaluations. But I have not been convinced by the overall harshness of the evaluations so far, or by the evaluations that are similar to likes and dislikes of people, or village-like evaluations. It is impossible to properly evaluate people and research topics in the first place, but we can still gather a sufficient number of evaluators who do not seem to have many likes, dislikes, or interests in the subject to evaluate it, and make the subjectivity about as objective as a compromise in the real world.

When subjectivity is eliminated as much as possible from the evaluation in the first place, there is less unfairness. Even when studying for entrance-examinations, I much prefer mathematics, where the correct answer is derived through logical thinking, to Japanese, where the author's feelings are asked in a descriptive form. Karate is a very good martial art, but as a sport, athletics is more fair. Nevertheless, the world is full of more fuzzy things, with the exception of math tests and athletics. This in itself is fine, as it leads to a diversity of personalities.

The number of people involved in the review process for Grants-in-Aid for Scientific Research is large to a certain extent, but even so, the system is determined by a combination of the number of researchers involved and the amount of work required to review them. Therefore, it is unavoidable, but likes and dislikes do have an impact. The number of people reviewing papers is usually around two, so it is far from fair. Of course, it can be said that the editors actually review the papers before that, but it does not make much difference. Of course, racism and other factors will also have an impact. The same is still true in small organizations like academia, where there are probably few people who can give high marks to people they don't like. In that sense, the Grant-in-Aid and AMED may still be good, even though there are many things to be said about them.

The reason I wrote this is not because I have recently received some kind of evaluation. Rather, it is a message to all the people in the lab who have been frustrated + will be in the future. If you are frustrated, you have to look back with results. If your results don't lead to a grant right away, or if they are rejected by a big journal, but if your researches lead to a Nobel Prize, or a cure, or a textbook, then the ones who get rejected you are the ones who lose. We have lost nothing, but

「捲土重来、未いまだ知る可からず」

2022年07月12日

医学部受験における理科選択の問題

現在の医学部の受験生は物理・化学選択がほとんどですが、当然医学は生物のほうが近いので、このシステムはなんとかしないといけないです。私が高校生の時からこのことはずっと問題でした。私は幸いにして数学がとても得意でしたので、受験において点数をあまり気にしておらず迷わず生物・化学にしました。しかし合格ラインを意識する受験生が物理・化学という点数の取りやすい科目にするのは仕方ない面もあります。変わらなければならないのは受験生よりも医学部の受験システムの方でしょう。ちなみに私はこの問題点をレポートにし京都大学の医学部の教授に提出しましたが、私の医学部留年が回避されたのみで制度は何も変わりませんでした。

新潟大学あるいは京都大学と言うより医学部では全国的に同じ問題が存在します。私は今研究中心の生活で、全く受験システムとは無縁ですので、受験システムと関係がある先生方による改善に期待するしかないです。日本の研究力の低下とともに頭が痛い問題ですね、、、。

2022年08月11日

ゆっくり地理

私は教科としての地理が嫌いというか興味なしでした。しかし最近、

「地理の雑学ゆっくり解説」

を見て地理がなんて面白いのかと、地理の雑学をゆっくり楽しんでいます。いわゆる霊夢と魔理沙の登場するゆっくり解説の系統です。

本当は地理だって、歴史だってつまらないただの暗記科目ではないんですよね。そこにはとても壮大な理論やロマンがあって、でも受験科目にすると暗記でなんとかなってしまう、、、。ジレンマです。みなさんもぜひ見てみてください。ゆっくりしていってね!

2022年08月12日

社会とのつながり

アルビは亀田製菓さんやNSGグループさんやコメリさん(すいません、多くて書ききれませんので詳細はアルビのHP参照してください)などのたくさんのスポンサー、そしてたくさんのサポーターに愛されてJ1復帰を果たします。まだ満点ではない点も時々みかけますが(昇格決定試合の長蛇の列は初めての方には特にきつかったと思います)、みんなを楽しませてその代わりに収益を得るというしくみは実は大学や研究所も学ばねばいけないのではないでしょうか。どうせ専門的なことはほとんどの方がわかんないから説明しない、というのは思い込みです。研究者も当初はまだ専門家とは言えない下っ端から開始しますが、その際にどのような思いである領域や病気の研究者になったのか、なぜその現象や分子が大事だと思ったのか、平たく説明できたはずです。私達のラボは研究時間が十分に確保できる範囲にはなりますが、子どもたち・社会の皆様・企業様への説明や見学を受け入れています。将来は今のアルビのように楽しい研究所にしたいです。皆様、ご協力よろしくおねがいします!!!

2022年10月09日

I am a loser

アルビ昇格三連投すいません。アルビのある代表チャントの原曲はユニコーンのI am a loserです。私は研究はとても楽しいしワクワクする反面、満足したことは一度もなく、常に満たされない気持ちです。それは研究環境面への不満もありますが、やはりわからないことだらけの世界を進むから、常に難病・障害・生命現象に対して挑戦し続けているから、だと思います。キャプテンのゴメスも松橋監督もすでにJ2優勝、J1での活躍、そしてぶつかるであろういくつかの困難、を考えて引き締まった顔です。

 

2022年10月10日

祝J1昇格

アルビがJ1昇格を決定づけました!!!!!!!!!!!!!!(ToT)!!!!!!!!!!!!!!

アルビのサッカーはアルベルト監督(移籍前までは普通に東万代付近を散歩されてました)がサッカーを植え付けてから、松橋監督で攻撃的になり、そして層も厚くなり、見ていてもワクワクするサッカーとなりました。

楽しくて厳しいチーム、様々な個性や能力のそれぞれが役割を果たせるチーム、私達もそういうものを目指したいと思います。

2022年10月08日

ムラサキシキブ

弥彦山にきれいな実がなっていました。それで名前を調べました。

2022年11月23日

レディース

Jリーグが終わったらWEリーグ。私はドリブルが上手い人を見るのが好きなようで、特に山本結菜選手がかっこいいと思いますが、先日の試合は柳澤選手のゴール後の顔がとても素晴らしくかつ印象的でした。

2023年12月14日

研究室選び

大学を選ぶのも、その後の就職先や大学院の研究室を選ぶのも、合格するか内定するかどうかはともかく情報も選択肢も多いので、悩むことが多いと思います。大学はまだ入試の難易度という少し違う尺度があるので、受動的に決まる要素もありますが、大学院は競争率は高くないので選べます。選べる自由が悩みを生みます。

私は大学院は運良く一発で決定できる要素があったのですが、その後の研究室を探すのは悩みました。昔読んだ論文の神経疾患研究の大御所の研究室に行きたいなと思いましたが、先輩の先生から「すでに大御所になった先生よりこれから伸びるところを探したほうがいいことも多い」というアドバイスをもらいました。

学会や論文あるいは講義やオープンキャンパスでの研究室やそこのスタッフとの出会いがあるとします。その話がとても興味深くなおかつ教授との相性が悪くなさそうなら、いくらまだ十分な実績がなくても(年齢にもよりますが)、飛び込む価値があります。迷っていては、そこでいままさに取り組んでいるすんごい研究に携わることができないからです。当然それは秘密なのでオープンにはなりません。しかし言葉の端々に隠しきれない感動と熱意が見えるはずです。

2023年01月19日

受験

受験の季節です。私自身も遠い昔に受験しましたし、受験生を指導した経験も7年あります。頑張るということは いろいろな頑張る の複合体であり、頑張れば報われるなんて甘い言葉は嘘です。でも本来生き物は生きるためには頑張るしか選択肢がないのです。頑張った皆さんあるいはこれから頑張る皆さんに、未来を切り開く力が備わることを祈っています。迷ったらドラゴン桜。

2023年01月19日

ホーム開幕戦

ホーム開幕戦でした。私が印象に残ったことは2つです。

1つ目は前回出場時にボールロストや消極的なパスが多かった小見選手の積極性です。シュートが決まらず大きな好評価は持ち越しかもしれませんが、悔しい思いを前向きにぶつけて来たことがよくわかる、とてもいいプレーでした。昨年前半のアルビには新潟の至宝”至恩”がいたのですが、小見選手はポジションが同じであるため、時に嫌でも比較されます。至恩の良さは圧倒的な足捌きで、そこからのドリブルなのかシュートなのかパスなのか、まあ全部上手いのですが、そこです。一方で小見選手の良さは諦めずに走るところや元気さだと思います。キーパーと球際を競るようなそういうプレーに期待したいです。研究室の皆さんも、悪いところをなおす-他人の良いところは学ぶ、それだけでなく、自分自身の良さが出せる-自分の輝ける方法を見つけてください。あとゴメスの怪我で出場となった渡邊泰基選手も守備も攻撃も積極的で良かったです。

2つ目は北海道コンサドーレのオールコートマンツーマンです。おそらく元々はパスサッカーに対抗するための作戦で、守備時にほぼマンツーマンでつくためにパスの出しどころを探すのが大変になります。そのため普段はキーパー小島選手からビルドアップすることが多い新潟ですが、小島選手はロングボールを多用していました。アルビが単なるパスサッカーだとするとコンサドーレのサッカーは大変にやりにくいはずなのですが、松橋監督がよく言うようにアルビはパスを武器にしているわけであって、パスサッカーというわけではないので、カウンターなども上手で、だからまあ結果好勝負の2-2なのだと思います。ただやはり勝つために次回対戦時の対策はもっと必要な気がします。仮にネスカウ選手が神戸の大迫選手のように前でロングボールを受けてためることができるなら、そういう選手起用も必要でしょう。あるいはマンツーマンの欠点は一人剥がされた時にピンチになる点なのですが、剥がせる選手を多めに配置するなどでしょうか。あるいは千葉選手がちょっとやっていましたが、ハイプレスがないときはもうセンターバックが自分で持って上がるか。まあ素人の私が考えても意味はなくて、休憩がてら頭で遊んでいるだけです。とにもかくにも私は正しい方向で頑張っている人をアルビでも研究室でも応援しています。

2023年03月04日

2023/4/15 アルビレックス新潟-アビスパ福岡戦

サッカーなどのスポーツの応援や観戦は主に娯楽であって、コロナ禍では不要不急とさえ言われたものです。今サッカーを見なくても死ぬわけではないので、そう言う意味ではそうですね。でも今日はアルビを応援していて本当に良かったと思える一日でした。諦めずに進んでいればボールが転がってくることがあり、そしてそれを正確に強烈に蹴ることができる日々の練習はその時に報われる。年に一回あるかないかですね、こんな試合。ちなみに去年はヴェルディ戦のキング矢村。

その時が来ることを信じて、私も応援をし家族の夕食を準備したあと、実験と研究を進めるために研究室にいます。

2023年04月15日

忙しいです

昨季終盤からのゴロリさんの復帰、ワールドカップの盛り上がり、川澄さんのアルビL加入、などなどでアルビLが活気があるので、どっちの試合も行かないといけないので忙しいです。本当に行かないといけないのかはよくわからなくてもう麻痺しています。

アルビもアルビLも最近は接戦が多くて、その結果例えば引き分けとかPK負けとかなんですけど、その場合小見ちゃんや早川選手の活躍を勝ちに等しいと納得はするものの、中年の疲労は抜けないのです。当たり前ですが選手は元気ですね。

2023年09月19日

2つのアルビニュース

最近調子のでないアルビレックス新潟に2つの大きなニュースがありました。

1つは伊藤涼太郎のベルギー移籍。伊藤選手は今やJリーグの時の人ですから移籍するのは時間の問題だったと思います。それにJリーグでずっと順風満帆だったわけでもないので年齢的にも急ぐ気持ちがあると思います。伊藤選手のコメントに「短い期間でしたが、たくさんの拍手とご声援をいただき、本当にありがとうございました。」とありますが、控えやJ2であった時代からJ2優勝-J1昇格-J1リーグで大活躍するその期間を短いとは言わないと思います。あとで振り返って人生で最も大事な時間であった可能性すらあります。シントトロイデンは多くの選手がstep upしていったクラブです。涼太郎には日本代表入りのみならず、もっと大きなものを目指してほしいです。

もう1つは本間至恩の通常運転。至恩選手を見てきた人にとっては何ら驚きもない普通のプレーです。大きな選手達の中にひときわ小さく、一人だけ倍速で動く選手、いつもの至恩です。ベルギーの2部にずっといましたが、1部で使わない方がおかしい。怪我もあったようですが、おそらくJ2出身、背が低い、日本人、などいくつかの偏見もあったのではないでしょうか、知らんけど。88分に出場して0-1を3-1にするのを見て、まだそこにある尋常じゃない才に気が付かないならもうサッカー見ない方がいいと思います。私が言っても説得力ないなら鄭大世さんに聞いて下さい。私が日本代表を決めていいなら左ウイングに至恩、左サイドバックを三苫選手にします。この二人が入れ替わり立ち替わりサイドや中を切り裂けば対応できるチームはないと思います。至恩の方が素早いのと三苫選手の方が背か高いので、至恩前。

至恩、涼太郎の次のスターは誰でしょうね。楽しみですが降格の心配で観戦を純粋に楽しめなくなりつつある今日この頃ですฅ=͟͟͞͞((꒪∆꒪;)ฅ

2023年06月05日

アルビ in J1

だからJ1でも勝てるって言ったやん。

2023年02月26日

Go beyond the Curie family

ノーベル医学生理学賞、画期的な技術(CRISPR-Cas9等)、あるいはすごく重要な発見(オートファジー等)などに授与されるイメージでしたが、今年の医学生理学賞は「人類の進化」で珍しくロマン系です。そして化学賞は内容の凄さはよくわかんないですがなんと2度目の受賞者がいるとのこと。てっきりマリー・キュリー(下図、Wikipediaより)の時代しか複数回受賞は難しいのではと思っていましたが、これで1度受賞したぐらいでは気が抜けないですね。

研究者は賞を目指して研究するものではありません。大事な研究の多くは死後評価されるものです。でもノーベル賞はあきらめるものでもないです。

2022年10月07日

角田山

新潟は短い秋のとてもいい天気です。時々低い山を子供と健康のために登っています。普段は教授とはいえriskの高い実験を中心にピペットを握る日々ですが、ピペットは全身運動にはなりません。体力不足ですので低い山でも疲れます。

至恩がベルギー初ゴールを決めたことを考えながら自分を励ましました。アルビはアウェイで隣県モンテ山形戦でしたが下山したときは負けていましたが海斗のゴールで引き分け。海斗の復調の兆しが救いでしょうか。

2022年10月01日

銀河鉄道999

私は子供の頃TVアニメの-銀河鉄道999-が好きでした。まあ宇宙戦艦ヤマトも好きですけど、今日は999で。で、皆さんご存知のこの超名作は、”命”がテーマです。生身の弱い人間はだめだという価値観の地球で、機械の体で永遠の命を得るために旅立つ少年の物語です。実は先日推薦図書として記載したNHKスペシャルも松井研究室のテーマもがっつり999と同じテーマです。有限の儚い命と、無限の寿命と、どう違ってそれぞれどう素晴らしいのか、私達と一緒に考えてみませんか。そして難病や障害の克服や理解につなげていきませんか。というわけで推薦音楽追加→「ささきいさお(氏)-銀河鉄道999」

2022年08月13日

宇宙戦艦ヤマト

私達の研究室にとって避けがたいテーマです。。。最初見るとデスラー総統率いるガミラスの悪行に立ち向かう我らが宇宙戦艦ヤマト、という主題ですし、それが尺として結構長いのですが、最初のシリーズ(双子星にたどり着き地球が助かる的な話)以降も見るとそうではないこともわかります。私が一番好きな場面は大ピンチのヤマトの諸君をデスラーが助ける場面で、でも何回かあるのかな?実はデスラーは完全な悪ではなく、自分の星や宇宙を思う熱い気持ちの人間だというのが、、、、(T_T)涙なしには記載できません。

ほとんどなんでもそうで、人間社会もそうですが、分子の社会もそうです。よくこの分子を阻害すれば治療に役立つとか寿命が伸びるとか謳われますが、ないほうがいい分子だったら進化の過程でほぼ確実になくなっています。進化の過程で残っている分子は当然いい面のほうがむしろ大きいわけで。ではOmicsで全体を見ればいいのかと言うと、それももう理解というものからは程遠いdataの海に溺れる感じです。じゃあどうするのかって?続きは松井研究室で、といってもようやくアイデアが固まってきた段階で研究費獲得という難題が、、、。

2022年08月14日

日本の研究力の低下

日本の研究力の低下がYahooなどで取り上げられます。評価に使う指数的なものは毎年低下しています。国は国際共著が弱点であると指摘しているようですが、日本の研究の何が問題か、それすらわかっていないようでがっかりです。本当に独創的な研究はアメリカや中国に教えてもらってやるものでしょうか?その場合、アメリカや中国が独創的な研究をしているわけで日本の成果ではないです。当たり前です。

松井の研究室も今年クラウドファンディングで皆様に支えてもらったのですが、そこからも明白なように研究費は残念ながら潤沢ではなく早くも来年度が心配です。ある程度の研究費があればもっともっとたくさんの重要な成果をこの研究室が主体で発表できます。でも独創性が高すぎると研究費はあたりにくいのです。その理由は批判的な内容になりますので口頭では言えますが、ここに文章で記載することができません。アボガドロの法則のアボガドロ、質量保存の法則のラボアジェも死後評価されたので仕方ないのでしょうか、、、。

常に悔しいし残念です。でも私を含めラボのメンバーは腐ることなく前を向いて研究しています。

2022年08月11日

教場

3連休に子供たちが「教場」というドラマを録画してみていましたので、私もがっつり見てしまいました。キムタクさんが主演なのですが、とってもかっこ良かったです。私も授業の開始時にああいう感じで自己紹介しようと思います。

2022年03月23日

香君

私は上橋菜穂子さんの小説は全部読んでいるのですが、香君を遅ればせながら拝読しました。獣の奏者が大好きですが、他もとてもおもしろいです。獣の奏者は最後が少し切ないので、香君のような終わり方もいいと思います。特に獣の奏者、鹿の王、香君の3作はスタイル似ていますけど、その前の例えば狐笛のかなたなども少し違う雰囲気ですがとてもいい作品です。

ところで獣の奏者、鹿の王、香君を読めばわかると思いますが、生き物というものは微妙で壮大な連関の中に生きています。人間や動物個体も細菌やウイルスとの共生で成立していますし、野原も社会ももっともっと複雑です。社会環境も個体環境も刻々と変わります。そうでなくても生命の連鎖のちょっとした変化が劇的なサバイバルにつながることもままあります。その変わった環境でも、当然のことながら生存に必要な能力が異なった場合でも、なんとか生き延びたものが種として生き残っています。それを「強い」とか「優秀」とか言う必要はないですが、強いて言えば多様性こそが「強靭さ」です。「優秀な」遺伝子、「優秀な」個体を残そうという動きは変わらず各地で見られますが、思い上がりも甚だしく、そもそも人間には何が「優秀か」はわからないのです。本を読む子供たちにもそのことを知ってほしいと思います。

2022年04月11日

アイシテルニイガタ

アルビレックス新潟の試合を見に行くことが多くなりました。もちろんいろんな選手が頑張っているのですが、素人が見ても一人際立っているのが“ニイガタの至宝”本間至恩選手です。一人でキレキレのドリブルと最後のパスで局面を打開できる選手で、先日もおそらく連戦のために体力温存でベンチスタートでしたが、交代投入直後に素晴らしいアシストをして勝ち越しに貢献していました。そしてGW連戦のため至恩がベンチにも入らなかった場合、現在最下位琉球にも引き分けてしまう、、、oh my (T_T)

サッカーというのはチームスポーツですが、一方で自分のポジションの役割を果たすのは一人しかおらず、その一人の能力に大きく依存しています。研究の世界も同じで、研究室内外での協力は大事ですし、昨今は研究の中身そっちのけで共同研究、特に国際共同研究をしろという圧力が半端ないですが、最も大事なのは個人の卓越した見識や実験や動機だと思います。それはこれまでのノーベル賞を見ても明らかです。

新潟大学は中堅の大学ですが、昨今の研究者志向の低下により、優秀な人ばかりを選べる立場ではなくなりつつあります。人材を育てないといけないのはもちろん、個人のやる気や性格によっては育てることも難渋する場合もあります。私達の研究室にも多種多様な方が参加されますし、協力関係はとても大事です。でも一方で私は個々人の努力と能力を非常に重く見ているということも念頭に置いておいてください。

2022年05月02日

Commit

Webの手続きに苦労し、直近の新潟-横浜FCは観戦に行きませんでした。小見選手の3点に絡む活躍、加えてレジェンド中村俊輔選手の途中出場と、なんで自分は観に行かなかったのか激しく後悔しました。三戸選手の継続的な活躍、小見選手の台頭などなどにより、本間、三戸、松田、伊藤、高木、小見などなど前線のMFが豊富すぎる状況に。ですので誰をスタメンにして誰を切り札にすべきか力蔵監督同様頭を悩ませておりました。しかし三戸選手がU-23アジア・カップに参加するU-21日本代表のメンバーに選出されしばらく不在に。。。選択肢が減って頭はスッキリしますが、リーグ戦のことを考えると、もうコロナも怪我もなしでお願いします。

2022年05月24日

神ユニ

至恩の神ユニが到着したのですが、首位決戦には敗北しテンションは±0です。とりあえずは至恩の様にキレキレのカットインからのシュートを決める感じで研究を進めます。でも多分求められている役割は力蔵監督なんですかね。あるいはゴメスか。とにかく暑いのであんまり気の利いた文章書けず、、、。

2022年06月26日

旅立ちの朝

「新潟の至宝」 = 至恩がベルギー1部のトップチームに移籍決定のニュース。早朝から飛び起きました。私は至恩が好きなのか、アルビが好きなのか、自問自答を繰り返していますが、ともかく至恩はすごいと思います。挑戦という言葉の最も似合わない今の代表監督に選ばれるとは思えませんが、仮に至恩が4大リーグにいきなり移籍しても日本代表で活躍しても、プレーを見てきた人は全く驚きません。私が秒で購入した神ユニはこのままだと至恩の最後の神ユニになるかもですが、今度は「日本の至宝」と呼ばれるようになって新潟に戻ってきてください。アルビの最近の失速が心配ですが、小見ちゃんと三戸ちゃん等のがむしゃらなプレーに期待します。研究室も優秀な人材がいずれ巣立つことがあります。そういう時に至恩のように旅立ちと挑戦を皆が応援したくなるようなplayerであってほしいと思います。

2022年07月08日

魔女裁判にかかっても 夢をつかむ

K-pop戦国時代のようです。なんかいっぱいいます。Kep1erといえば私の中ではケプラーの法則のケプラーなのですが、やはりPVには天体望遠鏡や惑星が出てきます。ヨハネス・ケプラーは1571年から1630年に活躍したドイツの天文学者ですが、どうやって当時の技術でケプラーの第1、2、3法則を見出したのか、とってもすごいと思います。特に第2法則の面積速度一定の法則は、物理素人の私にもわかりやすい美しい法則です。日本でケプラーの法則と似たようなことを研究した方が1700年代にいるそうで、WADADAではなくASADAさんでした。まあK-popは冗談として、ケプラーのように歴史に名前を残したいです。

2022年05月06日

PI

ドラマなので史実は又違うのでしょうが、頼朝クズですね。三国志でも劉備は武力や智力はともかく人徳があり足りない部分を周囲が補おうとした、みたいな説明されることありますよね。研究室はどんな感じが良いんでしょうね。

2022年02月08日

ハーフパイプ

ハーフパイプすごいですね。新潟県、中小の国ぐらいにメダル取ってるし。平野歩夢選手の滑り素人の私が見てもすごいんですが、なおかつすごいのは怒りをきちんと力に変えてくるところですね。おめでとうございます。

2022年02月11日