エンゴサクもアマドコロも綺麗な植物です。目立たないけれど、マイマイカブリもいて、道端にはちょっと気持ち悪い形のマムシグサも生えています。角田山に今いるものたちは、どれも長い時間の進化のなかで変わりながらも生き残ってきた存在です。連続性のある自然環境では、咲き方も歩き方もそれぞれで、しかもかなり特化した生物が、互いに折り合いをつけながら共に棲んでいます。
人もいろいろあるのが自然です。ただ、人工的で断片的な都市環境では、そうした違いがストレスになったり、排除されたりします。ここではその是非は問わないでおきます。ただ持続する進化の時間の中で、このことは生命体としてものすごく違和感があり、少なくとも進化には不利でしょう。
私たちの研究室は生命の生存と進化の源を考え、脳の病気や障害、そして老化を研究しています。でもこれ以上はここに記載しても今は理解されません。続きはそれを受け入れる周囲の環境が整った頃、あるいは私たちの研究室でこういった研究をする方が私以外に将来いれば、その方にお伝えしましょうか。
