学生募集

私たちの研究室では、学生を募集しています。

私たちの研究室では、独自性豊かな研究テーマを多数提供しており、常に新たな研究課題に取り組んでいます。競争もありますので、最新の研究テーマや学生向けの研究テーマについては、ホームページには掲載していませんが、参加を希望される方には個別に詳細を説明いたします。ぜひ、メールでお問い合わせいただくか、見学にいらしてください。楽しい研究テーマがたくさんあります。また、特定のテーマに取り組みたい方は、そのテーマが私たちの研究室で可能かどうか、同様にメールや見学でご確認ください。より幅広く脳研究所の研究に興味がある場合は、脳研究所夏季セミナーに来てください。様々な研究室を知るとても良い機会になると思います。


研究室では、多様な能力が求められるため、医学部や理学部に限らず、興味をお持ちの方はぜひお問い合わせください。ただし、企業や大学、研究所で常勤の研究員や教員(助教、准教授、教授など)になるためには、いくつかの条件が必要です。

1つ目は、科学に強い興味があることです。新しいことを自分の手で発見するのは本来楽しいものですが、実験がうまくいかないことも多いです。また計画立案、実験実施、論文執筆の全ての段階が得意な方も多くはありません。研究には困難がつきものです。製薬企業さんや食品会社さんなどでも研究は行われていますが、大学の研究室の場合はすぐには利益にならない科学研究を遠い将来のために実施することがあります。特に研究が順調でないと、ともすると目的を見失いがちです。それでも科学を仕事にするということは、当たり前ですが毎日のように研究をするわけで、科学研究が好きでないと難しいです。サッカーが嫌いなサッカー選手が少ないように、科学が嫌いな科学者もほとんどいません。

2つ目は、基礎学力です。学部は問いませんが、最低限の基礎学力は重要です。研究は勉強の延長にあります。勉強ができたからといって研究ができるとは限りませんが、優れた研究者で基礎学力のない人はいないと思います。学部はむしろ多様な方が良いので、医学部、理学部、農学部、工学部、獣医学部、薬学部、生命科学関連、その他、いずれもその特徴を活かせる研究環境です。2024年現在は理学部、薬学部、医学部、獣医学部の方が多いです。その上で自分の長所を理解し、それを最大限に生かしてください。

3つ目は、研究者の仕事は論文を書くことであることを理解することです。いくらいい実験をしても論文にしなければ誰の目にも触れません。論文を書かないことは何もしていないことと同じであり、論文を書かない者は研究者とは言いません。特に筆頭著者か責任著者で論文を書くことが極めて重要です。今は翻訳ツールも優秀で、英語が苦手であることは言い訳にできません。
研究を仕事にするということは、すぐには目に見える利益を出さないのに遠い将来への期待値から収入を得るということです。論文という形で成果を世に出し、その期待に応えましょう。どんな些細なことでもnegative findingsでも論文という記録に残せば、もしかしたらあなたの研究成果があなたが寿命を全うした未来の世界で、病気で苦しむ誰かを救うかもしれません。その研究成果の価値はあなたが決めるものではなく、未来が決めるのです。

以上、学生さんにはもちろん重要ですが、スタッフにとっては必須項目です。


経済的支援が必要な場合や合理的配慮が必要な場合も、ぜひご相談ください。優秀な学生を支援する制度が複数ありますが、研究者を目指す以上、誰でもいいというわけではありません。例えば、新潟大学の制度では月収17.5万円とそれとは別に研究費や様々なサポートがあります(https://www.phd.niigata-u.ac.jp/student/fellowship/)。外国からの留学生にはMEXT scholarshipなどの奨学金制度があります。そのほかResearch Assistant制度、脳研究所独自の奨学金なども利用可能な場合があります。主所属が別にあるけれども研究は当研究室でしたいという場合もご相談ください。小児科所属の方が2人いますが、他の臨床科や理学部、農学部などの所属が複数あっても問題ありません。

研究室では、松井自身が18:00には帰宅し、学生さんは一般的にもっと早く帰宅しています。子育てや臨床と両立するために週に数日だけ来るという選択肢もあります。少なくともブラック研究室ではありません。研究はとても大事ですが、生活や子育ても大事です。様々なこととうまく両立してください。ただし、研究そのものに関しては、多くのことに手を広げるよりも、一つの大きな実績を作るほうが良いです。これは、Nature、Cell、Scienceといった雑誌への掲載を目指すという意味ではなく(もちろんインパクトファクターや論文の数も大事ですが)、"X先生といえばYの研究"と認識されるような研究テーマを持つことが重要です。私自身もこの点についてはまだまだ途上です。

興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。