進学・採用
重要な問いに、自ら考えて挑む学生を求めています。
私たちは、脳の病気と老化の根本的な理解を目指しています。学生の受入では、確かな基礎学力、論理的に考える力、新しい知識や技術を自ら学ぶ力を重視します。
研究経験や、完成した研究計画は必須ではありません。ただし、教わった手順を実行するだけでなく、その目的を理解し、結果を吟味し、次に何を調べるべきかを考えることを求めます。議論や予想外の結果から学び、自分の研究を論文として世界に示す意欲のある方を歓迎します。
実験、数理・データ解析、医学の知識など、それぞれの強みを生かしながら、研究者としての力を伸ばしていきます。
ポスドクについては、これまでの研究でのご自身の貢献と、次に切り拓きたい研究を聞かせてください。
メールは hide0729@bri.niigata-u.ac.jp です。
参加して発展させられる研究
神経変性
問い 脳疾患の原因となる分子は、細胞の中でどのような生理機能を担っているのか。
次に問いたいこと APP、APOE、αシヌクレイン(SNCA)などの分子は、細胞を守る仕組みにどう関わるのでしょうか。その働きの変化や破綻は、どのように病気につながるのでしょうか。
老化
問い 老いることと病むことの境目はどこにあるのか。
次に問いたいこと 老化を止めずに、病気だけを止めることはできるのか。そもそもなぜ老化するのか。
発達障害
問い 脳の発達や行動の特性は、遺伝子と環境によってどう変わるのか。
次に問いたいこと 脳は社会行動や感覚の処理にどう関わるのか。その理解を、一人ひとりの特性に合った環境や支援へ、どうつなげられるのか。
進化
問い 脳疾患や発達障害あるいは老化の進化的な起源は何か。
次に問いたいこと 病気にも関わる分子は、なぜ何億年も受け継がれてきたのか。私たちの脳がもつ多様性と、病気や障がいにつながる脆さは、進化の中でどのように生まれたのか。
テーマは、研究室の基盤と本人の関心・強みを出発点に、議論しながら具体化します。最初の計画をなぞるだけでなく、得られた結果から問いを育て、自分の研究へ発展させることを重視します。
研究の進め方
指導と相談の体制
実験や解析の手技は、教員が直接教えるほか、先輩の学生やポスドクからも学び、教員がそれを見守ります。日々の研究の進め方は担当教員と相談し、節目では松井と方向性を議論します。研究室全体のミーティングを週1回、松井との個別ミーティングを数か月に1回行います。行き詰まったときは、いつでも教員に相談できます。
テーマの具体化
関心、これまでの経験、研究室の基盤(神経変性、老化、発達障害、細胞からヒト脳まで)を出発点に、相談しながらテーマを具体化します。持ち込みテーマは、ここで実行できるかを一緒に確認します。
実験・解析の習得
培養細胞、小型魚類、マウス、ヒト剖検脳の解析に、SIM/STORMを含む顕微鏡観察、オミクス、ゲノム編集、AIを用いた解析を、問いに応じて組み合わせます。設備の写真は研究室にあります。
議論と研究の発展
自分で考えた結果の解釈と次の計画を持ち寄り、教員とさらに深く議論します。失敗や予定外の結果は、問いを改める材料です。
成果の発信
研究は論文としてまとめ、次の研究や進路へつなげることを目指します。自分の研究を、自分の言葉で論文として書き切ることを重視します。
長時間の在室そのものではなく、問いを明確にし、研究を一つの成果として完成させることを重視します。臨床、子育てなどとの両立が必要な場合は、研究内容と課程上の要件を踏まえて個別に相談します。

学部生・修士進学希望者
いま関心のある現象、授業や実習で取り組んだこと、得意なこと、この研究室のどの問いに関心をもったかを書いてください。研究室見学も歓迎します。出身学部は問いません。
- 理学(生物学・物理学など)9
- 医学9
- 薬学2
- 獣医学2
- 歯学1
- 保健・医療技術1
夏の脳研セミナーは、複数の研究室を見る機会になります。進学の正式手続は新潟大学大学院医歯保健学研究科の案内を確認してください。大学院生は、応募資格に応じて授業料免除・徴収猶予などの経済支援を利用できる場合があります。私費外国人留学生には、大学院生も対象となるJASSOの「文部科学省外国人留学生学習奨励費」などの給付制度があります。募集の有無、推薦枠、応募条件は、大学の担当窓口と各制度の案内をご確認ください。
博士進学希望者
これまでの研究を、ここでどの問いに接続し、どう発展させられるかを中心に相談します。医歯薬学に限りません。データの扱い、細胞生物学、魚類、進化、剖検脳や臨床検体、医学の知識など、既存の強みを出発点にできます。
正式な進学は研究科の募集に従います。資金の経路には、国費、脳研究所の独自支援、大学の博士課程支援、学振DC、私費などがあります。どれが使えるかは、課程、年度、選考によります。詳細は下の表です。
ポスドク希望者
研究室では複数の外部資金によるプロジェクトを進めています。現在応募可能な雇用ポストがある場合は、Newsおよび正式な公募ページで案内します。学振は、博士学生向けのDCと、ポスドク向けのPD、海外の研究者向けの外国人特別研究員が別の制度です。外部フェローシップを利用した受入相談は受け付けています。
留学・短期滞在希望者
受入の可否は、希望期間、所属、資金、研究の接点によります。見学の日程は個別に相談します。まずは期間と関心を書いてください。
生活と手続についての大学の案内は、留学・国際連携(留学交流課)です。
進学・雇用・資金経路
日本人学生も、海外からの留学生も歓迎します。奨学金をまだ持っていなくても、研究の相談はできます。
海外から日本政府奨学金を考える方には、大使館推薦を主要な経路として案内します。大学推薦の一般枠と特別枠は、応募条件も手続も別です。脳研究所には、対象となる留学生への独自支援制度もあります。利用できるかどうかは、応募資格、支援の状況、所定の選考によります。
表は横にスクロールできます。
| 経路 | 誰に関係するか | 次に確認すること | 制度案内・相談先 |
|---|---|---|---|
| 新潟大学大学院 医歯保健学研究科 | 修士・博士課程への進学を考える人 | 希望する課程と入学時期を研究室に伝え、研究科の募集要項を確認する | 研究科の案内 |
| MEXT国費留学(大使館推薦) | 海外から日本政府奨学金を考える人。主要な経路 | 研究相談に、奨学金の取得や一次選考合格は不要。正式な申請は、応募国の大使館・領事館と大学の当該年度の案内に従う | 制度概要 |
| MEXT国費留学(大学推薦・一般枠) | 大学の選考を経て文部科学省へ推薦される経路を検討する人 | 研究室の受入だけでは、大学推薦も奨学金の採用も決まらない。条件は当該年度の大学と文部科学省の案内に従う | 制度案内 |
| MEXT国費留学(大学推薦・特別枠) | 特定のプログラムに基づく推薦経路を相談したい海外からの志願者。対象課程や応募条件はプログラムによって異なる | 当該年度の詳細は、2026年10月5日時点では大学HPに掲載されていない。希望する課程、入学時期、現在の所属、研究関心を添えて研究室へ相談する | 研究室へ相談 制度概要 |
| 脳研究所独自の留学生支援 | 対象となる留学生 | 脳研究所には独自支援制度がある。利用可否は、応募資格、支援の状況および所定の選考によって決まる。研究内容の相談とあわせて、利用可能な支援を問い合わせる | 研究室へ相談 |
| 授業料免除と日本学生支援機構の奨学金 | 大学院で学費と奨学金の見通しを知りたい人 | 大学院生は、応募資格に応じて授業料免除・徴収猶予などを利用できる場合がある。私費外国人留学生には、大学院生も対象のJASSO「文部科学省外国人留学生学習奨励費」などの給付制度がある。国内学生向けの貸与奨学金は別制度である | 授業料免除の案内 学習奨励費 貸与奨学金 |
| 私費留学・その他の奨学金 | 私費、または上の表以外の奨学金で参加を考える人 | 研究内容、希望する課程、資金の見通しを書いて相談する。奨学金を既に持っていることは、研究相談の条件ではない | 奨学金一覧 |
| 大学の博士課程支援(SPRING) | 博士課程への進学または在学を考える人 | 生活費支援と研究費支援は別です。2026年度の新規募集では、留学生への生活費相当額は原則として支給されません。2027年度の支援と募集については、次期事業の採択後の案内をご確認ください。 | 博士課程支援の案内 |
| 日本学術振興会特別研究員(DC1・DC2) | 日本の博士課程の学生。外国人学生も応募できる | 応募資格は博士課程の種類と在学年次等によって異なる。入学時期と公募日程を踏まえ、早めに相談する。令和9年度採用分の申請受付は終了している | 特別研究員の案内 応募資格のQ&A |
| 日本学術振興会特別研究員(PD) | 博士号を得た、または得る見込みの人。申請時に日本国籍または永住許可が必要 | 博士学生向けのDCとは別である。令和9年度採用分の申請受付は終了している | 特別研究員の案内 |
| 学振外国人特別研究員 | 海外からフェローシップでの受入を相談する研究者 | DC・PDとは別の制度で、対象はプログラムにより異なる。フェローシップ名と希望期間を添えて相談する | 制度概要 |
| 研究室の雇用ポスト | 有給の特任等として採用されることを希望する人 | 常設の有給公募は案内していない。募集があるときはNewsと正式な公募で知らせる | 研究室へ相談 |
入学、雇用、奨学金の採用には、それぞれ所定の選考があります。対象者と募集の有無は、制度と年度によって変わります。この資金案内の確認日は2026年10月5日です。
進学・ポスドクの相談
奨学金を既に取得している方だけでなく、これから申請を検討する方からの研究相談も歓迎します。当研究室のどの研究に関心があるか、これまでの学習・研究経験、希望する課程と開始時期をお知らせください。研究内容との適合性を踏まえて、利用可能な進学・資金経路を検討します。ポスドクを希望する方はCVもお送りください。研究室見学の相談も歓迎します。