研究室選び

大学を選ぶのも、その後の就職先や大学院の研究室を選ぶのも、合格するか内定するかどうかはともかく情報も選択肢も多いので、悩むことが多いと思います。大学はまだ入試の難易度という少し違う尺度があるので、受動的に決まる要素もありますが、大学院は競争率は高くないので選べます。選べる自由が悩みを生みます。

私は大学院は運良く一発で決定できる要素があったのですが、その後の研究室を探すのは悩みました。昔読んだ論文の神経疾患研究の大御所の研究室に行きたいなと思いましたが、先輩の先生から「すでに大御所になった先生よりこれから伸びるところを探したほうがいいことも多い」というアドバイスをもらいました。

学会や論文あるいは講義やオープンキャンパスでの研究室やそこのスタッフとの出会いがあるとします。その話がとても興味深くなおかつ教授との相性が悪くなさそうなら、いくらまだ十分な実績がなくても(年齢にもよりますが)、飛び込む価値があります。迷っていては、そこでいままさに取り組んでいるすんごい研究に携わることができないからです。当然それは秘密なのでオープンにはなりません。しかし言葉の端々に隠しきれない感動と熱意が見えるはずです。

2023年01月19日