グリア細胞由来のインシュリンが神経軸索誘導のタイミングを制御することを実証しました
2021年03月10日
概要
ショウジョウバエ視覚系中枢において、膜貫通タンパク質Golden goal (Gogo) は、非定型カドヘリンFlamingoと相互作用して視覚神経軸索を適切な投射領域へ導く
新潟大学脳研究所の 新田 陽平 博士(JSPS)と杉江 淳 准教授らは、東京工業大学の 鈴木 崇之 准教授を始め、金沢大学の 佐藤 純 教授らとの共同研究により、視覚系中枢に存在するグリアから分泌されるインスリンがGogoのリン酸化状態のスイッチを切り替え、Gogoの2つの異なる機能を調節することによって、緻密で正確な神経回路を形成することを実証しました。
本研究成果は、英国オンライン科学誌 eLife に2021 年3月5日付けで掲載されました。

ショウジョウバエ脳内において、正確な領域へ投射する視神経軸索
研究分野
脳病態解析分野 杉江研究室