2025年11月13日

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遺伝子機能解析学分野におけるアルツハイマー病研究がNature特集記事広告に掲載されました!

国際的な総合科学雑誌Natureのウェブサイトに2025年11月13日公開された特集企画Technology Feature Neuroscienceの一部として、遺伝子機能解析学分野が行ったアルツハイマー病研究に関する記事広告Rare Asian gene variants may protect against Alzheimer'sが掲載されました。

掲載記事はこちら:https://www.nature.com/articles/d42473-025-00287-4
特集のトップページはこちら: https://www.nature.com/collections/bfbjhccjgc

本特集記事広告では、日本人を含む東アジア集団に特有の稀少なAPOEのミスセンス変異が、AD の発症リスクを低減する可能性を示す最新知見が紹介されました。これらの変異は欧米集団にはほとんど存在せず、地域集団固有の遺伝的背景が AD 感受性に大きく影響することを示唆しています。また、国内外の研究施設が連携して取得した大規模なゲノムデータを利活用し、ADに対するポリジェニックリスクスコア(PRS)を算出し、今後のPRSの臨床応用に向けた展望が語られています。

こうしたゲノム研究に加え、血液バイオマーカーによる低侵襲かつ高精度な認知症診断技術の開発にも取り組んでおり、認知症領域のイノベーションを目指した活動が紹介されています。本学発の研究が東アジアにおける重要なデータ基盤となり、更には世界の認知症診療の向上にに貢献していくことが期待されます。

また、2025年11月21日(金)から23日(日)に、遺伝子機能解析学分野の池内健教授が大会長を務める第44回日本認知症学会学術集会が朱鷺メッセにて開催されます!奮ってご参加ください!

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第44回日本認知症学会学術集会

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