2025年02月28日

イベント

第14回 生理研‐ヒト進化センター‐脳研 合同シンポジウムが開催されました

 第14回を迎える3研究所(自然科学研究機構 生理学研究所[岡崎]、京都大学ヒト行動進化研究センター、新潟大学脳研究所)の合同シンポジウムが、2025年2月5日(水)・6日(木)に昨年に引き続き完全オンサイト形式で、生理学研究所のある岡崎にて開催されました。コロナ禍を乗り越え、対面での交流の意義や醍醐味を再確認できる貴重な機会となりました。

 シンポジウムでは、3研究所から計7件の講演が行われ、若手研究者・大学院生による5件の口演セッション、さらに29件のポスター発表が披露されました。とりわけ若手のセッションでは、斬新なアイデアや挑戦的な手法が多く提示され、活発な質疑応答がなされるなど、今後の研究発展を担う新たな可能性が示されました。

 特別セッションとしては、新潟大学脳研究所・五十嵐 博中教授より「脳の水動態 - 流れの制御による疾患修飾を目指して」、生理学研究所・鍋倉 淳一所長より「胎児行動学から神経回路再編の研究へ」のご講演をいただきました。基礎医学から臨床応用を見据えた多様な視点が示され、分野を超えた連携や新たな着想へとつながる、大変示唆に富む内容でした。

 また、今年は生理学研究所から55名、新潟大学脳研究所から22名、京都大学ヒト行動進化研究センターから10名、合計87名の参加を得て、大変盛況のうちに幕を閉じました。対面ならではの意見交換の場が復活し、議論の熱量やその場でのネットワーキングを肌で感じられる一体感は、研究を進める上で非常に大きな活力となったことと思います。

 ご発表、ご参加いただきました皆様に心より御礼申し上げます。今回得られた成果と交流の輪が、今後の共同研究や新規プロジェクトへと実を結ぶことを期待しております。今後とも三研究所が連携し、さらなる知的発展と共同研究の推進を目指してまいります。次回の開催にも、ぜひ多くの皆様にご参加いただければ幸いです。

(文責:システム脳病態学分野 田井中 一貴)
第14回 生理研‐ヒト進化センター‐脳研 合同シンポジウム 参加者集合写真

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