慢性心不全患者で認められる突然死の原因を解明

2020年09月24日

概要

-心不全において心臓のドパミン受容体が致死的不整脈を誘導する-

新潟⼤学脳研究所 動物資源開発研究分野の笹岡俊邦教授は,東京⼤学医学部附属病院 循環器内科の⼭⼝敏弘特任助教および野村征太郎特任助教,⼩室⼀成教授,東邦⼤学医学部医学科 ⽣理学講座の内藤篤彦教授,エール⼤学医療学校 神経科学部の住⽥智⼀助教らとの共同研究により, これまで明らかになっていなかった⼼臓ドパミン受容体の役割に着⽬することで同受容体が⼼不全時の致死的な不整脈の発症に寄与していることを世界で初めて明らかにしました。
⾼齢化社会が進む中,慢性⼼不全の患者数は増加しており,若年者を含む重症⼼不全の患者さんにおいては現時点で最善とされる内科的治療を⾏っても致死的不整脈による突然死を免れられないことが⼤きな問題となっています。今回の研究成果により,重症⼼不全の患者さんの突然死を抑制する新たな治療法の開発に⼤きく貢献することが期待されます。

本研究成果は、英国科学雑誌Nature Communicationsに2020年8月31日(日本時間)に公開されました。

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研究成果・実績
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