ニューレグリン1誘発性の統合失調症様異常行動はドパミン神経活動の脱抑制による異常発火が原因であることを解明

2016年06月21日

概要

脳研究所分子神経生物学分野の難波寿明(なんば ひさあき)助教,那波宏之(なわ ひろゆき)教授らの研究チームは,統合失調症関連遺伝子として有名なニューレグリン1の新生児投与モデル動物の精神病様認知行動異常の発症に,中脳ドパミン神経の異常興奮が関与している可能性を明らかにしました。このドパミン神経の過剰興奮は,抑制性神経シグナルへの不感受性から形成され,その機序はヘロイン中毒のものと類似しているとしています。この成果は,Scientific Reports の平成28年3月3日号に発表されました。

■詳細はこちら


画像は,ニューレグリン1投与により,中脳ドパミン神経発火にバースト発火パターンが頻発することを示す

研究分野

研究成果・実績
このページの先頭へ戻る