2025年03月31日

イベント

市民公開イベントを開催しました!

 2025年3月20日、統合脳機能研究センターにて市民公開イベントを開催いたしました。

 脳科学の最前線を体験しながら脳の健康について学ぶ機会として開催された今回は、冬の名残が感じられる肌寒い天候の中、多くの方々にご来場いただきました。心より御礼申し上げます。

 講演会では最初に五十嵐博中先生より、「脳卒中:ならないために、なってしまったら」をテーマに講演がありました。脳卒中や高血圧の予防のために習慣的に運動を行うことの重要性について詳しく解説。また、脳の病気は生活習慣だけでなく、若年期の教育歴や老年期の社会的孤立など、さまざまな要因が複合的に関係して引き起こされることが説明されました。
 続いて島田斉先生より「赤点と認知症にサヨナラ -健やかな脳の育て方-」をテーマとして、認知症の診断に用いられるPET(陽電子放出断層撮影)の紹介や、試験前に最適な勉強のタイミング、さらに適切な長さの睡眠が脳の健康を維持する上で重要であることが紹介されました。
 伊藤浩介先生による「音楽と脳」をテーマとした講演では、"音"とは何かという話に始まり、人が音を聴いている時に耳の中で起きていることなど、動画を交えて紹介しました。音の錯覚についての話では、脳が引き起こす音の不思議な現象に楽しく耳を傾けるひとときを過ごしました。

 体験・イベントプログラムでは、実際の医療現場で脳の検査に用いられるMRIやPETの見学や、簡単な対話型テストでできる認知機能チェックの体験、音感チェックなど、参加型のさまざまなプログラムが実施され、皆さまが楽しみながらご参加くださっている様子が見られました。

 イベント終了後の参加者アンケートでは「認知症の研究について知ることができた」「子供も面白かったと喜んでいました」「次はあたまの健康チェックを体験したい」などのご意見をお寄せいただきました。いただいたご意見は今後のイベント開催の参考とさせていただきます。

 この度はお子様からご年配の方まで大変多くのご参加を賜り、誠にありがとうございました。今後も皆さまに脳の病気と健康について知る機会を提供し、最新の脳科学に関心を持っていただけるよう、多くの方にご参加いただけるイベントを開催したいと考えております。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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