2025年04月01日
イベント
令和6年度「見てみようヒトの脳と心」を開催しました!
2025年3月26日(水)、高校生・大学生向けのイベント「見てみようヒトの脳と心」を開催いたしました。
本イベントは、脳科学の意義と社会的な重要性を啓蒙する世界規模のキャンペーン「世界脳週間」の一環として、毎年行われています。脳研究所では講演会と研究室見学を実施し、今回は新潟県内外から計61名にご参加いただきました。
イベント前半に行われた講演会では、小野寺理所長の挨拶に始まり、腫瘍病態学分野の岩倉百合子助教が「脳の『普通』を支えるもの」、遺伝子機能解析学分野の原範和特任助教が「アルツハイマー病の遺伝子発現解析」をテーマにそれぞれ講演を行いました。その後、臨床機能脳神経学分野の島田斉教授が事前に寄せられた質問に回答しました。「脳を診る医師になるためにどのような努力をすべきか」など、将来を見据えた質問が多く寄せられ、これに対して島田先生は、読書や部活動など勉強以外の活動を通して視野を広げることの重要性を語りました。
イベント後半では小グループに分かれて各研究室を見学しました。各研究室では、研究内容の紹介に加え、蛍光染色した細胞の観察や実験手技の体験、さらにVR技術を用いた、小型魚類の体内を内側から観察する体験などが行われました。専門的な内容にも参加者が積極的に質問し、熱心に学ぶ姿が見られました。
終了後のアンケートでは「研究内容の説明や体験はもちろん、ゲーム的な要素もあり面白かったです」「様々な質問にしっかりご回答いただき、充実した時間でした」といった感想をいただきました。今回のイベントが生徒の皆様の科学への関心を高め、知識探求の一助となったのであれば幸いです。
またのご参加を心よりお待ちしております。