2025年04月10日

イベント

第15回新潟大学脳研究所共同研究拠点国際シンポジウムを終えて

 2025年3月15日(土)、第15回新潟大学脳研究所共同研究拠点国際シンポジウム「Single cell sequencing and spatial transcriptomics for the research of brain tumors and other brain diseases」が開催されました。

 今回の国際シンポジウムでは、脳腫瘍のみならず脳動静脈奇形、アルツハイマー病、ダウン症等、様々な疾患の病態解明のためにシングルセル解析、空間トランスクリプトーム解析を応用した発表が続き、各専門領域の先生より活発な討議がなされ、大変刺激的な会でありました。

 海外からはAnnie Huang先生(The Hospital for Sick Children)、Fausto Rodriguez先生(University of California, Los Angeles)、Satoru Osuka先生(University of Alabama at Birmingham)に現地参加して頂き、また、Ed Lein先生(University of Washington)およびDana Silverbush先生(University of Pennsylvania)にはオンラインで参加頂きました。国内からはChung-Chau Hon先生(RIKEN)、野村昌志先生(東京大学)、高堂裕平先生(QST)、有村奈利子先生(東北大学)が、脳研究所からは上野将紀先生、原範和先生、棗田が最新の研究データを発表しました。本会の特徴としては、①それぞれ異なる疾患対象ながら、共通した手法を用いて研究されている研究者が集まり疾患横断的ではなく、研究手法横断的であったこと②基礎研究者、臨床医、病理医が揃ったこと③それぞれの分野の国内外の第一人者の研究者が集まったことが上がられました。それぞれの立場から、今後の研究に大変役立つアドバイスを頂き、また共同研究のアイデアがいくつも湧きました。

 末筆になりますが、本シンポジウムでご講演頂きました先生がた、座長の先生方、参加されました皆様、シンポジウムの準備・運営に当たりました多くの事務方、医局の先生に厚く御礼申しあげます。

(文責:脳神経疾患先端治療研究部門脳神経外科学分野 棗田 学)

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