2021年03月01日

イベント

第11回新潟大学脳研究所共同研究拠点国際シンポジウムを終えて

 2021年219日(金)に、第11回新潟大学脳研究所共同研究拠点国際シンポジウム「From single cell to systems neuroscience」がオンラインで開催されました。海外からLoren Looger先生(HHMI Janelia/UC San Diego, US)、Valentin Nägerl先生(Univ. Bordeaux, France)、Hirofumi Morishita先生(Mount Sinai NY, US)、Hiroshi Ito先生(Max Planck Frankfurt, Germany)の4名、さらに国内から9名の著名な先生方に素晴らしい講演をして頂きました。参加者数は203名で、12か国からの海外参加者を含め新潟大学学外からの参加者が3分の2を占めるダイバーシティと活気に満ちたシンポジウムとなりました。

 ヒトや動物の脳は、分子-細胞-回路-個体の様々な生物学的階層から構成される極めて複雑なシステムです。本シンポジウムでは、このような複雑な脳の仕組みを独自のアプローチで研究しているユニークな研究者13名にご講演頂きました。独自の方法論の開発については、革新的な分子センサーを次々と開発しているLoren Looger先生、ナノスケールの高解像ライブイメージングを実現しているValentin Nägerl先生、最先端のプローブやイメージングプラットフォームを開発している永井健治先生、岡田康志先生、村山正宣先生、根本知己先生、今吉格先生の先生方のご講演が秀逸でした。また、シナプスから迫る脳機能・病態の解明については合田裕紀子先生、林(高木)朗子先生のご講演が、さらに脳神経科学の興味深い現象・クエスチョンに独創的なアプローチで迫っているHirofumi Morishita先生、Hiroshi Ito先生、宮道和成先生、本城咲季子先生のご講演は大変印象的でした。このような様々な階層のアプローチで独自のサイエンスを展開されている先生方を中心とする本シンポジウムでは、様々な角度から活発な議論が行われ、とても実り多いシンポジウムとなりました。コロナ禍のため初めてのオンライン開催となった今回のシンポジウムですが、オンラインゆえに参加しやすいというメリットがあります。本シンポジウムではこのメリットが最大限に発揮され、世界トップレベルの研究者と数多くの参加者が集結して質・量ともにハイレベルな議論を実現できたと思います。

 最後に、本シンポジウム開催にあたり、ご講演頂いた先生方、ご参加頂いた先生方、シンポジウムの準備・運営にご尽力頂いた事務の皆様方に心より感謝申し上げます。

(文責:細胞病態学 三國 貴康 教授)

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