2020年02月25日

イベント

第10回新潟大学脳研究所共同研究拠点国際シンポジウムを終えて

 2020年2月21日(金)~22日(土)、新潟大学脳研究所においてBRI国際シンポジウム「Advanced brain imaging for the future」が開催されました。海外からはMichael Garwood先生 (Center for Magnetic Resonance Research, Department of Radiology, University of Minnesota)、Marek Kubicki先生 (Departments of Psychiatry, Harvard Medical School)、Lennart Verhagen先生 (Donders Institute, Radboud University, the Netherlands)によるspecial lectures、国内9人の講演者による講演、また学内外から16題のポスター発表がありました。予想を上回るたくさんの参加者(2日間で130人)にお集まりいただき、お陰様で盛況なシンポジウムとなりました。

 今回のテーマはAdvanced brain imaging for the futureとし、生体脳機能を無侵襲に測定できるMRI、PET、EEGを中心とした最新の話題を各先生方にご講演頂きました。テーマに沿って4つのセッションが設定され、1日目のUltrahigh-field MRIと題したセッションでは、現在各国で設置が進みつつある超高磁場MRIを用い、今後どのような研究を行うべきかを、さらに次のセッションであるBridging morphology and function by MRIでは、超高磁場MRIの性能を見据えたうえで、どのように脳生理・病理研究における新しい流れを作っていくかについての講演をいただき、熱心なディスカッションがなされました。2日目はImaging of Neuro-Psychiatric function by PETというテーマの下で、近年脳内蓄積タンパクイメージング、脳内炎症イメージングなど次々に新しいPETマーカーが開発される中で、脳疾患の病態をどのように追いかけるべきかをお話しいただきました。最終セッションではNew paradigms in neuroimagingとして、近年、イメージングに欠かせない画像評価手段として用いられるようになった深層学習を用いた画像評価法を今後どのように進めていくべきか、更には従来画像撮影のみに用いられてきたモダリティをニューロモデュレーションに用いるという全く新しい地平の研究について熱のこもった講演・ディスカッションをいただきました。

 最後にシンポジウムで発表いただいた演者の先生方、ご参加いただいた皆様、シンポジウムの準備や受付・会場係を担当いただいた関係者に感謝しつつ第10回国際シンポジウムのご報告を終えさせていただきます。

(文責:統合脳機能研究センター 五十嵐 博中 教授)

1日目の様子(クリックで大きい画像が見られます)
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2日目の様子(クリックで大きい画像が見られます)
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