第9回新潟大学脳研究所共同研究拠点国際シンポジウムを終えて
2019年3月8日(金)~9日(土)、新潟大学脳研究所において第9回新潟大学脳研究所共同研究拠点国際シンポジウム「Visualization of brain network and function」が開催されました。海外からYulong Li先生(Peking University、 China)、Huck Hui Ng先生(Genome Institute of Singapore、 Singapore)、国内から宮脇敦史先生によるSpecial Lectures、国内外9人の講演者による講演、また学内外から24演題のポスターが発表されました。参加者数は、2日間でのべ151名で、春の訪れを感じさせる中、活気に満ちたシンポジウムとなりました。
近年のニューロサイエンスは、次々に開発される新規技術とともに目まぐるしく変化しつつあります。既存の分子生物学的手法や電気生理学的手法のみならず、遺伝子工学・光学・情報工学・化学などの異分野の概念・技術が融合を果たすことで総合学問的な様相を呈しております。そこで、今回のシンポジウムでは、今後のニューロサイエンスの動向・展開を考慮し、多様な学問分野を背景とする最先端の技術開発に取り組むシンポジストをお招きしました。中でもYulong Li先生、宮脇先生より、神経回路や脳機能を可視化する次世代イメージング技術をご講演頂くとともに、Huck Hui Ng先生より難治性の神経変性・精神疾患克服が期待されるミニチュア脳再構成技術についてご講演頂きました。その他、次世代技術開発に取り組まれている先生方とともに、それら新規技術によりニューロサイエンスのフロンティアを開拓する先生方にご講演頂きました。シンポジウム全体を通じて、単一の専門性だけでは今後のニューロサイエンスを牽引することが困難であることを痛感しました。これからは、異なる分野の専門性をどん欲に習得する意欲とともに共同研究を通じて分野横断型のアプローチを展開する姿勢が重要になりそうです。今回のシンポジウムを契機に、新たな着想・アプローチが芽生え、他分野間の共同研究が拡充されることを期待します。
最後に本シンポジウム開催にあたり、ご講演頂いた先生方、ポスター発表頂いた先生方、ご参画頂いた先生方、裏方でスムーズなシンポジウム運営をご支援頂いた事務の皆様にこの場を借りて心より感謝申し上げます。
(文責:システム脳病態学 田井中一貴)
1日目の様子(クリックで大きい画像が見られます) | |||
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2日目の様子(クリックで大きい画像が見られます) | |||
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