2012年05月16日

イベント

脳週間イベントを終えて

世界脳週間に企画された「見てみようヒトの脳と心」と、科学技術振興機構主催の「スプリング・サイエンスキャンプ2012」が、平成24年3月27~29日に脳研究所において行われました。

「見てみようヒトの脳と心」では、主に高校生、大学生を中心として80 名を超える参加者が脳研究所を訪れました。前半は数グループに分かれ、日頃は見ることのできない研究施設を見学し、使用している 実験機器類や実験サンプル、本物の病理検体などを前に解説を受けることで、短い時間ではありましたが脳研究の一端を体感してもら うことができました。後半は、本研究所の小野寺教授、柿田教授による最新の知見を交えた脳の機能、病気、治療についての講義を聴 くことで、教科書などでは得られない「脳」についての知識をより深めることができたと思います。

「サイエンスキャンプ」では、全国の多数の応募者から選抜された8名の高校生が様々な体験をしました。最新の脳研究について学びたいと進んで参加を希望して来られただけあって、講義、実習、発表会に臨む参加者の真剣な表情が印象的でした。各分野で行われている研究手法を実際に体験することで、脳科学というものがいかに複雑で多岐にわたる研究領域と融合したエキサイティングな研究分野であるかを理解してもらえたと思います。この先進学、就職などの人生の転機を迎えた時にサイエンスキャンプでの経験を思い出してもらうことで、将来、脳研究に参加する仲間が一人でも増えることを心から期待しています。

細胞神経生物学分野 崎村建司

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