2013年02月28日

イベント

定年退職教員の最終講義が行われました

2013年2月16日(土)。この日はあいにくの雪で、時折日の光が射すもののひどく寒い一日でした。うっすらと降り積もった雪は踏み固められてかてかと凍てつき、強い北風もあって足下には細心の注意を必要としました。

このような中、第684回新潟医学会最終講義が有壬記念館にて行なわれました。脳研究所からは横山峯介先生(動物資源開発研究分野・教授)と桑野良三先生(遺伝子機能解析学分野・教授)の2名がご講演され、これまでの永きにわたる研究人生の思い出や苦労などを、ユーモアを交えながら軽快且つ意味深に話されました。横山先生はマウス生殖科学の黎明期より活躍され、発生工学的技術の標準化をめざし、これを世界で応用される技術にまで発展させてこられました。桑野先生は小児科医から基礎研究者に転身され日本の分子神経生物学の発展に貢献すると共に、最近ではアルツハイマー病の撲滅に取り組んでおられます。ご講演の中で特に印象に残ったお言葉があり、どちらも非常に示唆に富んでおりました。

・横山峯介先生「100回やって1回の成功に喜んでいたのではアマチュア、100回やって1回の失敗に執着しその原因を突き詰めてこそプロフェッショナル」

・桑野良三先生「早期診断、思い切った治療」

会場には先生方の先輩をはじめ、同僚、友人、教え子など多くの関係者が詰めかけ、終始和やかな雰囲気が漂っていました。4月からはそれぞれ新たなポジションで研究生活を継続されるとのこと。今後のますますのご活躍が期待されます。長い間ありがとうございました。そして、これからもご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。(文責:佐藤俊哉、宮下哲典)

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