2014年04月15日

イベント

「見てみようヒトの脳と心」・「サイエンスキャンプ」を終えて

今年も世界脳週間に企画された「見てみようヒトの脳と心」(3/25)と、科学技術振興機構主催の「スプリング・サイエンスキャンプ2014」(3/25~27)が本研究所にて開催されました。

「見てみようヒトの脳と心」では、主に新潟県内の高校生を中心に約70名が参加してくれました。プログラムの前半(90分)は6コースに分かれ、日頃は見ることのできない研究施設を見学し、実験機器類や実験サンプル、本物の病理検体などに触れ、解説を受けることで脳研究の一端を体感してもらいました。後半は、本研究所の五十嵐教授・池内教授による脳の機能、病気、治療についての講義(30分x2)を聴いてもらいました。半日のプログラムでしたが、教科書などでは得られない「脳」についての知識や理解が深まったのではないでしょうか。

「サイエンスキャンプ」では、全国の多数の応募者から選抜された8名の高校生が2泊3日のプログラムに参加しました。最新の脳研究について学びたいと進んで参加しただけあって、講義、実習、発表会に臨む参加者の真剣な表情が印象的でした。脳研究所の各部門で行われている研究手法を実際に体験することで、脳科学というものがいかに複雑で多岐にわたる研究領域と融合したエキサイティングな研究分野であるかを理解してもらえたと思います。この先、進学、就職などの人生の転機を迎えた時にサイエンスキャンプでの経験を思い出してもらうことで、将来、脳研究に参加する仲間が一人でも増えることを心から期待しています。

世話人・﨑村建司(細胞神経生物学分野)


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