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悪性脳腫瘍のラスボスを狙い撃て!
Glioblastomaなどの悪性脳腫瘍は難治性で、現行治療で再発を防ぐことは難しい。脳腫瘍細胞は放射線/化学療法中に、迅速に細胞性質を変化させ、適応抵抗性を獲得することがわかってきたが、メカニズムの多くは未だ不明である。我々は腫瘍細胞に反復放射線照射を長期的に行い、強力な治療抵抗性を獲得したモデル細胞を多数樹立した。我々はこの脳腫瘍の"ラスボス"細胞の特徴を詳細に調べ、これらを選択的に倒す新治療を構築しようとしている。また新治療の効果を正確に評価するために、マウス内にヒト免疫環境を構築したヒト化マウスを利用した脳腫瘍モデル研究も行なっている。それらの仕事の一端をご紹介させてもらいます。
参考文献
1)Osuka S, Zhu D, et.al.,」ClinInvest. 131: e136098, 2021.
2)Zhu D, Osuka S, et.al., Cancer Cell. 33:1004, 2018.
3)Osuka S, Van Meir EG.」ClinInvest. 127:415, 2017.
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