新潟脳神経研究会特別例会のご案内

日時 令和6年2⽉9⽇(⾦) 16:00〜17:00 詳細PDF
会場 脳研究所 A棟 1階 検討会室
(新潟市中央区旭町通1-757)
講演者 ⼆井 健介 先⽣
⽶国・マサチューセッツ州⽴⼤学
チャン・メディカルスクール・准教授
(新潟⼤学脳研究所共同研究拠点国際共同研究者)
内容

中枢神経系におけるセロトニン情報伝達の発達そして制御の分⼦基盤の解明

 セロトニン神経系は睡眠・摂⾷といった本能⾏動から情動・認知機能まで多岐にわたる中枢機能を制御していることから、セロトニン神経系の変化は様々な精神疾患の病態⽣理に重要な役割を果たしていると考えられている。鬱、⾃閉症、ADHD 等においてセロトニン神経伝達異常は病態⽣理学的特徴の⼀つとして考えられており、SSRI (selective serotonin reuptake inhibitor)はこれら精神疾患に広く使⽤されている薬の⼀つである。更にこれら精神疾患の多くに性差が⾒られることから、セロトニン神経系の分⼦基盤には性差がある可能性が⽰唆されている。したがって、セロトニン作動性神経細胞の発達、活性化、性差、そしてセロトニン放出機構の分⼦基盤を明らかにすることは精神疾患の発症メカニズムの解明に繋がる可能性がある。本セミナーでは、昨年度の脳研究所国際共同研究の⽀援を受け発表した論⽂を基点に未発表データを加え、セロトニン神経系の発達、性差そして放出に関わる分⼦基盤について議論する。
問合せ先

脳研究所事務室
TEL: 025-227-0388(内線0388), Email: seminar@bri.niigata-u.ac.jp

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