新潟脳神経研究会特別例会のご案内

2022年10月7日(金)新潟脳神経研究会特別例会を開催します。是非ご参加ください。

日 時

2022年10月7日(金) 17:00〜18:00

チラシはこちら

20221007 特別例会チラシ.pdf
会 場

新潟大学脳研究所 A棟 1階 検討会室
(新潟市中央区旭町通1-757)

講演者

京都大学大学院薬学研究科・教授

土居 雅夫 先生

内 容

"脳内中枢時計:時間をコントロールして病気を治せるか"

 全⾝の多様な⽣理機能は本来ならば 24 時間リズムとして規則正しく調律されるが、そのすべてを統率する概⽇時計のセンターが脳内の視交叉上核(suprachiasmatic nucleus;SCN)と呼ばれる神経核にある。したがって、⽣体リズム調整薬を開発するという⽬的にはこの脳内の SCN ニューロンに存在する分⼦時計をいかにうまく操るかが⾮常に重要な鍵を握る。私共はこれまで、⽣体リズム調整薬の開発促進のために必要な知的基盤を構築することを⽬標に、体内時計遺伝⼦の発現制御を担うゲノム上のノンコーディング領域に存在するシス制御エレメントの個体活動リズムにおける役割の解明に挑むと共に(Doi et al., Nat Commun 2019: 本論⽂は脳研究所共同利⽤・共同研究の成果)、2016年までに私共が⾒出していた脳内中枢時計 SCN に発現する創薬可能性の⾼い受容体分⼦ Gpr176, Gpr19, Calcr(Doi et al., Nat Commun 2016)に着⽬した機能検定およびその制御機構の研究(Goda & Doi et al., Genes Dev 2018; Wang et al., Sci Rep 2020; Yamaguchi et al Sci Rep 2021)、ならびに SCN に⽀配される末梢臓器のリズム機能の再活性化法に基づく新たな疾患治療法の開発を⽬指す研究を⾏ってきた(Sasaki et al., Nat Aging 2022)。本セミナーでは現在私共が取り組んでいる⽣体リズムを基盤とした時間医薬科学研究の現状と今後の課題について紹介し、皆様から研究のご意⾒・ご指導を賜りたい。

問合せ先

脳研究所事務室 
TEL: 025-227-0388, Email: seminar@bri.niigata-u.ac.jp

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