第43回(2013)新潟神経学夏期セミナー①基礎神経科学履修コース

夏期セミナー見学・体験実習コース プログラム
共同利用・共同研究拠点プログラム

新潟大学脳研究所は、平成22年度より共同利用・共同研究拠点に認定されました。これを機に、夏期セミナー前半の見学・体験実習コースを共同利用・共同研究拠点プログラムとし、参加者に旅費(交通費と宿代;新潟大学の規程に従う)を支給します。
参加希望者は、申込書に記入のうえ事務局にお申し込みください。

①基礎神経科学履修コース

A. フラビン蛋白蛍光イメージング実習 (7月23日~25日、定員 8名)
(新学術領域研究「メゾスコピック神経回路から探る脳の情報処理基盤」との共催)

目 的:
1. マウス感覚野の脳活動を経頭蓋フラビン蛋白蛍光イメージング*で記録する実技を習得
*脳研究所システム脳生理学分野HP(https://www.bri.niigata-u.ac.jp/~physio/)参照
2. 視覚野、体性感覚野、聴覚野のそれぞれにおける機能的脳地図を作成

場 所: 脳研究所A棟5階、システム脳生理学分野
持参するもの: 汚れても良い服装(又は白衣)、発表会で使いたいパワーポイントファイル

日程:
7月23日(火)
10:00~11:00    フラビン蛋白蛍光イメージングについて(講義)
グループ分け(人数により調整、8名の場合 A、B、C、D、各2名)
11:00~        実習(1)A・B:視覚野+体性感覚野、C・D:聴覚野のイメージング

7月24日(水)
09:00~        実習(2)A・B:聴覚野、C・D:視覚野+体性感覚野のイメージング
実習終了後~    各自データ処理、発表会の準備

7月25日(木)
10:00~        発表会(自分のバックグラウンド+実習データ) 10-30分/参加者
発表会終了後~    最先端のフラビン蛋白蛍光イメージング紹介、研究室見学(希望者)
懇親会(希望者)

B. 遺伝子改変動物作製の実際 (7月24日~25日、定員 4名)
(新学術領域研究「包括型脳科学研究推進ネットワーク」リソース・技術開発支援との共催)

目的: 遺伝子改変マウス作製方法の実際を見聞することにより、この方法の持つ有用性と問題点を理解する。
このために、この実習では、遺伝子改変マウス作製方法の実際を講義する他、ES細胞の培養法や組換えクローンの同定法の実際を見学する。また、ES細胞からキメラマウスを作出する技法である胚インジェクションや胚の移植など発生工学的な実験を供覧する。さらに、遺伝子改変動物の遺伝子型の判定や行動解析の実習をおこなう。
集合場所:脳研統合脳機能研究センター棟(5F)細胞神経生物学分野資料室
日 程:
7月24日(水) 
13:00~14:00  概要説明
14:00~15:00  ベクター作製の実際
15:30~16:30  ES細胞の培養法
16:30~18:30  PCRによる遺伝型判定等

7月25日(木)
08:30~12:00  ES細胞の胚インジェクション等
13:00~14:00  胚の移植
14:00~15:00  遺伝子改変マウス行動解析
15:30~17:00  コンディショナルターゲティング法

希望者は、申込用紙に現在の所属と身分、連絡先、さらに、遺伝子改変動物を用いた研究の計画の有無(差し支えない範囲での具体的な計画)を記載し、申し込んでください。また、分子生物学的なスキル(例えば、PCRの経験の有無)や細胞培養の経験などがあればその点も記載して下さい。用紙が不足する場合は別紙に記載くださっても結構です。
通常限定したスタッフしか入れない動物実験施設での見学・実習をおこなうために限られた人員しか受け入れられません。そのために上記項目を参考に人選をおこないます。

C.神経細胞の培養と遺伝子導入 (7月25日、定員 6名)

本コースでは、ラット胎仔の神経細胞の初代培養法と神経細胞への遺伝子導入法に関して、講義と実際の操作の見学を行う。参加者には実際に実体顕微鏡下での脳の部位の切り出しや、酵素処理などを体験してもらう。またエレクトロポレーション法による蛍光蛋白(EGFP)の遺伝子導入を行い、翌日発現を確認する。また予め用意した培養細胞での遺伝子発現や蛍光染色像の顕微鏡観察を行う。

集合場所:脳研統合脳機能研究センター棟(5F)分子神経生物学分野研究室 (509号室)
日 程:
7月25日(木)
10:00~12:00  イントロ:培養法、遺伝子導入法に関する講義
13:00~15:00  初代培養
15:00~16:00  顕微鏡観察
15:30~17:00  Discussion

7月26日(金)
ポスター展示と懇親会の間: 発現の確認

希望者は、申込用紙に現在の所属と身分、連絡先、さらに、神経細胞の培養系を用いた研究の経験/計画の有無(おおまかな計画など)を記載し、申し込んでください。
スペースの限られた培養室等で見学・実習をおこなうため、限られた人員しか受け入れられません。そのために上記項目を参考に人選をおこないます。

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