生命科学リソース研究センター / バイオリソース研究部門
遺伝子機能解析学分野

最近10年で認知症の病態機序の理解が進み,幾つかの治療薬候補が開発されてきました。症候期の認知症患者さんを対象にしたこのような治療薬候補を用いた臨床治験が行われましたが,期待された効果を示すことはできませんでした。神経変性という長い期間をかけて発症にいたる病態を阻止するためには,発症する前の段階を含めた早期診断を可能にするツールを開発し,適切な時期に治療薬を開始することが必要です。そこで私たちは,認知症の早期診断のための脳脊髄液バイオマーカーの開発と実用化に取り組んでいます。さらに,簡便で侵襲性の低い認知症マーカーとして血液マーカーの実用化に挑んでいます。その成果として,最近,デスモステロールがアルツハイマー病の血液マーカーになる可能性を報告しました。また,認知症の先天的リスクを的確に把握するために次世代シーケンサーを活用した網羅的遺伝子解析を行い,認知症のゲノム解析を推進しています。このような実用化研究を推進するために,全国の認知症専門医療機関と共同し当研究所に認知症性疾患バイオリソースを構築し,日本人・認知症患者さんのためのエビデンス創出をめざした活動を行っています。

教授 池内 健 IKEUCHI Takeshi
助教 宮下 哲典 MIYASHITA Akinori
特任助教 春日 健作 KASUGA Kensaku
  • 認知機能スケールと血液中デスモステロールの相関。認知機能スケール(MMSE)が低下するに従い,血漿中のデスモステロールが低下する。

  • 認知症性疾患のバイオリソース構築。全国の専門医療機関と共同で高品質の生体試料を収集し,管理・活用している。

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