ホーム > 研究活動 アルツハイマー病のリスク遺伝子探索を2000年から行っている。 2000年4月から2005年3月までの5年間は、アルツハイマー病を含む認知症関連遺伝子の発見を目標とするミレニアム・プロジェクト(「先端脳」文部科学省)に携わった。脳疾患関連遺伝子探索に特化したゲノムタイピングセンターNGC (Niigata Genotyping Center)を立ち上げ、体系的なゲノム多型解析システムを構築した。また、オールジャパン体制の多施設共同研究体JGSCAD(Japanese Genetic Study Consortium for Alzheimer’s Disease)を組織し、ゲノムリソースの収集を大規模に行った。 2005年4月から2010年3月までの期間は「アルツハイマー病を中心とした神経系疾患の多型タイピング体制の確立と応用」というテーマで、ゲノム特定領域研究(文部科学省)の「基盤ゲノム」に参画した。脳疾患ゲノムタイピングセンターとして支援活動(認知症関連遺伝子のシークエンシングなど)を行い、個別研究としてアルツハイマー病のリスク遺伝子探索をゲノム網羅的に展開した。
2007年4月からはアルツハイマー病の脳機能画像長期縦断研究(Japanese Alzheimer’s Disease Neuroimaging Initiative, J-ADNI)「アルツハイマー病総合診断体系実用化プロジェクト:根本治療の開発に向けて」に参画している。研究期間は2012年3月までの5年間。本プロジェクトでは健常者、軽度認知機能障害(MCI)者、アルツハイマー病患者の計600人を対象として、脳機能画像、臨床心理検査、血液、脳脊髄液、尿などの生化学検査を経時的に行い、客観的な診断評価基準を作成する。これからの根幹情報を整理・統合することで、認知症の根本治療法、新薬の開発を躍進することが目的である。このADNIプロジェクトはアメリカ発(2004年〜)であり、オーストラリア、ヨーロッパでも行われている。最終的にはこれら4地域での結果を突き合わせて、アルツハイマー病診断基準のグローバルスタンダードが作成される。この大規模プロジェクトは臨床コア、画像コア、生化学コア、ITコアから構成されるが、当研究室は生化学コアとしての役割を担っている。全国34臨床施設でリクルートされる方々の血漿や脳脊髄液などの保管・管理のリソースセンターとして機能し、並びにバイオマーカーの測定、アルツハイマー病の強力なリスク遺伝子であるAPOEの遺伝子型決定、発症前診断技術の開発を行っている。その一環として、新規のバイオマーカーを探索する目的で、ヒト死後脳を用いた遺伝子発現解析を行っている。
学内では以下の教室との協同研究を行っている。
医学部
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