アルツハイマー病の発症メカニズムの一端を解明 ― Aβ42毒性コンホマーは,前臨床期でアルツハイマー病の発症を促進させる可能性がある

2021年02月26日

概要

新潟大学脳研究所遺伝子機能解析学分野の 春日 健作 助教と 池内 健 教授らが昭和大学(東京都品川区/学長:久光正)の小野賢二郎教授らを中心とする研究グループとの共同研究により,アルツハイマー病(Alzheimer's diseaseAD)患者では認知機能が低下する以前(プレクリニカルAD)に,脳脊髄液中のアミロイドβ蛋白(Aβ)のうち毒性の高い"Aβ42毒性コンホマー"の割合が増加していることを明らかにしました。さらに,"Aβ42毒性コンホマー"の量は,認知機能低下と相関する"リン酸化タウ"の量と相関することも明らかにしました。これらの結果は,認知症発症前からAβ42毒性コンホマーがタウ病態を介して,ADの病勢を加速させている可能性を示しています。

本研究成果は国際学術誌であるJournal of Alzheimer's Diseaseに公開されました。

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