2011年08月02日
イベント
第41回夏期セミナーを終えて
伝統ある新潟神経学夏期セミナーの第41回大会を成功裏に終えた。「東日本大震災」、「福島原発事故」、「平成23年7月新潟・福島豪雨」と度重なる大規模災害で開催自体が危ぶまれたが、当日はプログラムの変更もなく無事に終えることができた。今年は例年以上に大きな達成感と安堵感がある。
内外の方々延べ約170名が本セミナーに参加した。「基礎神経科学履修コース」(システム脳生理学分野、細胞神経生物学分野、分子神経生物学分野)や「脳神経レジデント体験コース」(神経内科、脳神経外科)では本物の実験・医療の現場に触れることができた。2日間にわたるセミナー「ヒト大脳新皮質機能研究の最前線」や「変貌する認知症研究」では、最先端でご活躍中の先生方のホットでハイレベルな講義を聴くことができた。各分野の研究紹介は5分間のプレゼンテーションとポスター発表で行なわれた。懇親会ではお酒片手に研究談義に花が咲き、近況や実験の成功話、苦労話などで盛り上がった。
心配事が重なった分、例年以上に実り多いセミナーであったように感じる。本セミナーによるシナジー効果が、脳研のさらなる発展に貢献することを願う。2012年の第42回大会が今から大変楽しみである。
*本セミナーの準備・開催に携わった全ての方々に、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
文責: AM, KS, YT, RH, TT (2011年8月1日)